メキシコ中央銀行の2023年第3四半期レポート

メキシコ中央銀行の第3四半期レポート メキシコペソ

メキシコの2023年四半期レポート

メキシコ銀行から、2023年第3四半期のレポートが出ていました。
下記が簡単な要約です。

このレポートでは、2023年7月から9月までのメキシコの経済動向に焦点を当て、バンコ・デ・メヒコ(メキシコの中央銀行)が複雑で不確実な環境下で金融政策を実施している状況がまとめられています。
国際的には、グローバルなインフレが減少していますが、まだ高い水準が続いており、米国や他の主要国での経済活動、労働市場の強さ、エネルギー価格の圧力などが、インフレの課題を複雑にしています。国際的な金融環境の引き締めも進んでいます。
国内では、パンデミックやウクライナの軍事紛争に関連するショックの影響が緩和され、ディシンフレーションのプロセスが続いていますが、年間のインフレ率は中央銀行の目標を上回っています。
バンコ・デ・メヒコは、基準金利を11.25%に据え置く判断を下しました。第3四半期においては、世界経済の成長率が予想を上回り、米中の経済は活気を見せた一方で、ユーロ圏は引き続き弱い状態が続いています。財政政策と金融政策の調整が重要であるとの強調もなされています。

レポートはこちら(Quarterly Report July-September 2023)からご覧いただけます。

今後のメキシコペソの通貨価値に影響する要素

気になるメキシコペソの動向については、下記の3つの観点から語られていました。

金利の変動と通貨影響

中央銀行が基準金利を変更しない決定を下したことが報告されています。
この金利の維持は、通貨価値に対する影響がある可能性があります。金利が高い水準に維持されると、メキシコペソの魅力が増し、外国からの資金流入が増加しやすくなり、これが通貨を支える一因となります。

米国ドルの影響

米国での金利の高水準維持や経済の強靱さが続くことが示唆されており、これは米ドルの強さにつながります。
米ドルが強くなると、他の通貨に対してメキシコペソも相対的に弱くなり、為替レートが影響を受けます。

金融市場の変動

国際的な金融市場の変動が通貨価値に影響を与える可能性があります。
報告書は、米国の利上げや債券市場の動きに関する言及があり、これがメキシコペソに対する投資者の信頼感や需給バランスに影響を与えることが考えられます。

※本記事はFXに関する情報提供を目的とした記事であり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断についてはご自身の責任において、資金に余裕のある範囲で行っていただきますようお願いいたします。

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